福寿園 抹茶のこだわり

色鮮やかな緑色、新緑の香りを楽しむ

抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)は、茶摘みの20日前くらいから覆下栽培といわれる方法で日光を遮った環境で育てられます。こうすることで、香りに富み、旨味成分であるテアニンの多い茶葉になります。茶葉を蒸した後、揉まずに乾燥させ、茎や葉脈の部分を取り除いた碾茶を石臼で丁寧に挽きあげたものが抹茶となります。深い精神性とともに世界の人々を魅了しています。

水に溶かすと非常に鮮やかな緑色になります。日本では品質の良い抹茶は、主に茶道で使われます。抹茶特有のさわやかな香りと、旨味が特徴です。

抹茶ができるまで

1,茶園

抹茶の原料となる碾茶は、新芽が伸び出した頃から茶園に約20日間覆いをして栽培します。新芽を丁寧に摘みとって蒸した後、揉まずに乾燥させた碾茶を石臼で挽いて粉末の抹茶にします。

覆下園…茶園におおいを被せて栽培する方法。渋味が少なく、旨味が多い茶になります。【碾茶(抹茶)、玉露】

2,茶摘み

八十八夜を過ぎた5月中旬から下旬ごろにかけて、玉露・碾茶(抹茶用)の茶摘みが始まり、その年の一番茶の新芽を摘み取ります。年の最初の茶を新茶(または一番茶)と呼び、味、香りともに最高といわれています。

茶摘みには、新芽だけを丁寧に摘んでいく手摘みと、機械によって刈る方法があります。
柔らかい新芽だけを丁寧に手摘みした碾茶は、味も良く高級品になります。

3,蒸す(蒸熱)

茶摘みした茶葉の鮮度が落ちないうちに、蒸気ですぐに蒸します。蒸すことにより、茶葉の酸化酵素の働きを止め、色鮮やかな緑色の碾茶(てんちゃ)になります。
蒸し時間は20秒程度になります。

4,攪拌・冷却

蒸した茶葉は高温のまま放置すると色・香味とも悪くなるため、「散茶機」と呼ばれる機械の中で風力を用いて吹き上げ、蒸し葉同士が重なり合わないよう拡散させながら冷却します。

5,乾燥

170~200℃の熱風で30分ほど乾燥させます。長さ10mほどの乾燥機の下部はレンガ造りの火爐(ほいろ)となっており、熱風で吹き上げられた後、ゆっくり乾燥されます。この工程により適度に香ばしい香りが生成され、香味の調和がとれます。

6,選別

葉と茎を分離させます。この時に選別された茎も、美味しい茎茶として飲むことができます。葉は石臼で挽きやすい大きさ(5㎜角)に揃えます。

※写真は仕上げ機

7,石臼で挽く

碾茶を石臼でゆっくり挽いて細かい粉末状に仕上げます。石臼でゆっくり挽くと粒子が細かく、風味豊かな抹茶ができあがります。1人分(1.5〜2g)の抹茶を手で挽くには、約20~30分かかります。

抹茶のおいしい点て方

  1. 抹茶はダマにならないように、最初にふるい等でこしておきます。
  2. 茶碗にお湯を注ぎ、茶碗をあたためます。水滴が残らないように、ふきんできれいにふきます。
  3. 茶碗に抹茶を2g(茶杓で山盛り2杯)入れます。
  4. 80℃のお湯75mlを注ぎます。
  5. 最初に茶筅でダマにならないように軽くかき混ぜます。茶筅を勢いよく前後に振り、充分に泡立てます。茶筅をゆっくり動かし、表面の泡を細かくし出来上がりです。
    ※濃いめに点てた後、氷2~3個を浮かべてアイス抹茶を楽しむこともできます。(抹茶2~3g、お湯50ml)

夏におすすめの冷抹茶。苦味や渋味を抑えたスッキリとした味わいをお楽しみいただけまます。

マイボトルで抹茶を外に持ち出そう

マイボトルや水筒に抹茶と水を入れてよく振るだけで、手軽に抹茶を楽しむことができます。茶筅をお持ちでない方でも楽しめるのでおすすめです。
外出先でも楽しめるので、まるで抹茶をテイクアウトした気分!抹茶を外に持ち出して、カジュアルに抹茶を楽しみましょう!

  1. マイボトルに抹茶2g(茶杓で山盛り2杯)を入れます。
  2. 冷水200mlを注ぎ、蓋をしてよく振ります。
    ※飲む前にもう一度振ってからお飲みください。マイボトルで持ち歩く場合は、できるだけ早く飲み切ってください。

1回分個包装 抹茶スティック

抹茶を手軽に楽しんでいただけるよう、1杯分ずつスティックにしました。1杯分ずつのスティック包装ですので、いつでも新鮮な抹茶が楽しめます。また、旅行やアウトドアにもおすすめです。抹茶は太陽の光を遮った茶園で大切に育てられ、丁寧に摘み取った茶葉を石臼挽きで仕上げています。緑色鮮やかで、渋味が少なく、上品な旨味が特徴です。

お菓子作りや料理にも

抹茶を使ったアレンジレシピはこちらから

お茶を粉末にした抹茶は、お茶の栄養がそのまま摂ることができます。
茶にはカテキン(ポリフェノールともいう)、カフェイン、テアニン(茶にしか含まれないアミノ酸)、ビタミンC・A・B群・E、ミネラル類などの成分が含まれており、
これらのお茶の栄養成分は、水に溶ける成分と水に溶けない成分があり、飲むだけでは茶殻に多くの栄養が残ったままです。
そんなお茶の栄養を丸ごと摂取できる抹茶を、飲むだけでなくお菓子やお料理に取り入れて、手軽に豊富な栄養を摂ってみてみてはいかがでしょうか。