お茶へのこだわり

京都 福寿園のこだわり

私共は創業以来、伝統の心の上に常に革新の技を加え、
日本の心を支える茶づくりに専念して参りました。
長い歴史で培った技術のもと、幅広い種類の茶を安定したクオリティでお届けしています。

1, 茶葉選び

”お茶は原葉にあり”
茶の葉がよくなければ、美味しいお茶は生まれません。
福寿園のある京都・山城は、温暖な気候と豊かな土壌に恵まれ、また、近くを流れる
宇治川・木津川の水運が山や街を潤し、素晴らしいお茶を育てます。

美味しいお茶をつくるには良い茶葉に出合い、その品質を見極めることが大切。
創業以来、茶問屋として多くの茶農家さんとの関係を築き、
良質な茶を見分けるために五感を鍛えてまいりました。茶葉の形が針のように細く、
光沢のある濃い緑色で、香り高いものが良質なお茶とされています。
一口に日本茶といっても産地や品種、栽培方法や加工方法などの違いにより
数多くの種類があり、その組み合わせにより生み出されるお茶は無限にあります。
繁忙期には1日に1000品以上、年間では数万品にものぼる原料茶のなかから、
それぞれの目的に合わせた品質のものを見極め、厳選しています。
そのなかでも、主に弊社が選ぶのは、鮮やかな緑の濃い茶葉。渋味が少なく、甘味・旨味が多いのが特徴です。

2, 製茶技術

大切に摘みとった茶の葉は、萎れてしまわないようすぐに蒸して緑色を保ち、
揉みながら乾燥することで「荒茶」とよばれる第一段階のお茶に加工されます。
このまま飲むことも可能ですが、不揃いで雑味がでてしまうため、
食品衛生に徹底的に配慮した自社工場にて、茶葉の大きさを揃え、茎や粉茶、
古い茶葉などを丹念に取り除きます。
そして、「火入れ」と呼ばれる工程でお茶の甘く香ばしい香りを引き出していきます。

これらの作業は、仕上げるお茶の種類に合わせて繊細に組み立てられており、
例えば、玉露「金雲」などの上級茶では、美しく針のような形状を保ち、火入れを軽くすることで、お湯の中でお茶本来の上品で新鮮な香りがほどけていくような仕上げにしています。

一方で「京洛茶座」シリーズのお茶は、敢えてしっかりと火入れをおこなうことで、
食欲をそそる香ばしさを引き出しています。

3, 合組(ブレンド)

お茶の葉は初夏を中心に摘まれる農作物で、栽培場所やその年の出来栄えに左右されるので、毎年同じ風味とはなりません。
茶葉によって、立ち上がりの香りが強いもの、味の余韻がつづくものなど固有の特徴があります。
一定の品質に仕上げるため、複数の茶農家さんの茶葉の特徴を見極め、その良いところを合わせて、より良いブレンドをいたします。
甘味が強い茶葉や香りが長く続く茶葉など、何種類もの茶葉をブレンドしてつくることで、深みのあるバランスの良いお茶に仕上がります。
この作業は、茶師と呼ばれるブレンダ―の腕の見せ所で、目指す茶の風味に合わせて、
数%の単位で何種類もの茶葉を組み合わせていきます。

4, 保存方法

一番美味しい状態でお客様にお届けするため、それぞれの茶葉と特性に合わせた最適な環境で保存を行っています。
例えば、5月初めの初夏に摘んだ「煎茶八十八」は、その新緑の息吹きを大切にするため、
-20℃の冷凍庫で保管し、香りを閉じ込めています。
逆に、その独特の海苔の香りにも似た「覆い香」をじっくりと熟成させる「熟成玉露」(秋限定商品)は15〜20℃の専用庫で厳重に管理し保管しています。

茶師 辻井 勇人

お茶の品質を見極める「目利き」 

 →辻井茶師についての記事はこちらをご覧ください。

福寿園 山城工場

ISO14001(環境)、FSSC22000(食品安全)認証取得工場

福寿園 CHA研究センター

研究棟

関西文化学術研究都市にある自社施設「CHA研究センター」では、ヒトの五感による「官能審査」や理化学的な検査、茶葉のトレーサビリティ管理を厳格に行い、弊社商品の品質を保証しています。


・官能審査(茶の形状、色沢、水色、香気、滋味)
・理化学的検査(水分含有量、色差測定、粒度分布測定、茶成分分析、クロロフィル含量測定、
 タンニン量測定、カテキン量測定、アミノ酸量測定、粉量測定)
・微生物学的検査(一般生菌数、大腸菌・大腸菌群、黄色ブドウ球菌、腸内細菌、
 カビ・酵母、耐熱性菌、好熱性菌)

CHA研究センター長 小澤 良和

 →小澤センター長についての記事はこちらをご覧ください。

全ては、”人生を潤す”美味しいお茶を

一人でも多くの方に

召し上がっていただくために…