カテキンの強力な抗酸化作用

カテキンは体内でつくられる活性酸素を消去する抗酸化作用を持ち、疾病の予防に貢献します。

活性酸素は体内の酸素からつくられます。

私たち人間が生命活動を維持するには、酸素の存在が欠かせません。酸素は全身の細胞で、炭水化物や脂肪、たんぱく質からエネルギーを生み出すために消費されるからです。

一方で、全体の2%ほどの酸素は活性酸素となります。きっかけは太陽光を長時間浴びる、強いストレスを受ける、脂質の多い食事、激しい運動など様々です。栄養素からエネルギーを作るときすら、活性酸素が生まれます。つまり、私たちが生きている限り活性酸素も生まれ続けるのです。

活性酸素が体内の処理能力を超えて過剰になると、正常な細胞までダメージを受けます。その結果、様々な疾患を発生させる恐れがあります。

緑茶には、この活性酸素を消してくれる成分を多く含んでいます。その中でも、緑茶の渋味の主成分であるカテキンは、抗酸化力が高い成分として注目されています。ラット肝臓を用いた実験によると、茶カテキンの半分以上を占めるエピガロカテキンガレートは、ビタミンCの約90倍、ビタミンEの約23倍の抗酸化力が認められています(※)。

※出典:Yoshino, K, Hara, Y, Sano, M & Tomita, I “Antioxidative effects of black tea theaflavins and thearubigin on lipid peroxidation of rat liver homogenates induced by tert-butyl hydroperoxide.” Biological and Pharmaceutical Bulletin 17, p.146–149.  (1994)