始まりは、京都駅から
1952年(昭和27年)、京都駅が近代的な駅ビルとして再建され、その階上に専門店を集めた「京都駅観光デパート」がオープンしました。そこに宇治茶を代表し、6代目福井正巳が直売店第一号店を出店しました。
一人でも多くの人に、宇治茶を届けたい
その店に掲げられていた看板には、「一人でも多くの人においしい宇治茶を届けたい」という想いが認められ、当時としては珍しいコンセプトショップの先駆けともいえます。
看板に書かれた6代目の想い(一号店の看板より)
皆さん 宇治茶を召上って下さい
宇治茶は京都府の重要物産で茶の京都か京都の茶かと云はれ
生粋の宇治茶は茶の生命とする香味が非常に優れ
地方産茶の追従を許さない品質を有して居ります
製造元より 皆様へ直接御取引を御願いして
宇治茶の宇治茶たる風味を充分味って頂きとう御座います
是非御引立の程を・・・
茶老舗 福寿園主人
鮮度を損なわない、袋詰めを販売
昔の茶屋は、茶壺から茶を取りだし、量り売りをしていました。味噌、醤油も量り売りでした。
現在のように小袋に詰めて販売できるようになったのは、防湿包材のビニールなどが生まれ、袋詰めでも茶の品質が保てるようになったからです。
製造元が茶を小袋に入れて販売するようになったのは、弊社の京都駅店がはじまりといえます。