福寿園グループとSDGs

福寿園グループは、自然の恵みであるお茶づくりに携わる企業として、人生を潤し豊かにすることと自然環境を守り育むことが共存し、持続していく社会をめざします。

環境に配慮した商品、サービス対応

1, ティーバッグの素材に植物由来の「生分解性フィルター」使用

トウモロコシを原料にしており、土中で微生物により水と二酸化炭素に分解される環境に配慮した仕上がりになっております。

使用している商品例
・宇治新茶、さくら緑茶など

2, 森林を守る紙 FSC®認証紙への切り替えや、印刷インキにバイオマスインキの利用 

福寿園グループは、製品に使用している包材などを順次、FSC®認証紙へと切り替えています。
FSC®とは、国際的な非政府組織が運営する、責任ある管理された森林と、限りある森林資源を将来にわたって使い続けられるように適切に調達された林産物に対する国際森林認証制度です。適切に管理された木材とその製品を確実に消費者に届けることで、森林資源の保全を消費者が支える仕組みをつくっています。
また包材や印刷物などを、再生可能な生物由来のバイオマス原料を用いたインキ使用へと順次、切り替えています。持続可能なバイオマス原料の調達により生態系の保護や持続可能な利用促進に貢献します。

3, マイ茶缶利用による量り売り販売 

京都駅ポルタ店では、専用の茶缶を購入いただき、お持ちいただくと店頭のディスペンサーにて必要な分だけ茶葉をお買い上げいただけます(10g単位)。袋入りのお茶を茶筒に移し替える手間がかからず、空き袋等のごみ削減にもなります。

4, 茶の製造工程で除去された茶葉を活用した釉薬でマグカップ作成 

お茶を製造する過程で、大きすぎたり細かすぎたりして、どうしても使えない部分の茶葉が出てきてしまいます。本来なら除去されるその茶葉を、どうにかして美しく蘇らせたい、という想いから生まれたのが、「お茶の葉マグカップ」です。
茶葉の灰を釉薬に使い、試行錯誤を重ねることで、本来の茶葉からは想像できないような、やわらかくあたたかな色合いに仕上がりました。
応援購入プロジェクトサイト「Makuake」にて出品し、目標金額を達成しました。

5, 老朽した茶の木を再利用した茶具の制作 

毎年青々としたお茶の葉をもたらしてくれた茶の木に感謝の気持ちを表したい。こうした想いから生まれたのが、老朽した茶の木を再利用した茶具「Tea utensils」シリーズです。

450年の歴史をもつ石川県山中塗の職人のご協力のもと、約1年にわたる試行錯誤の結果、耐久性が高く、お茶の時間にふさわしい茶具が実現しました。
木地に生漆を刷り込み、専用の紙で拭き取る作業を丹念に繰り返す「拭き漆」という技法により、美しい色と透けた木目の茶具に仕上がりました。(菓子切りSweet pick、茶さじ Tea spoon、マドラー Muddler)

6, マイボトル「ポケトル」の活用 

「ごみを生まないためのマイボトル」を持ち歩く文化を、さらに世の中に推奨してまいります。

7, 飲食店舗の脱プラスチック対応 

弊社飲食店においては、紙製ストローや洗浄再利用のカトラリーの活用により、脱プラスチック、脱使い捨てに取り組んでいます。

8, 抹茶入商品の賞味期限を延長 

抹茶は品質の劣化が早く、お茶の中でも賞味期限が短い製品です。

食品ロス削減の取組の一環として、理化学試験、微生物試験、官能検査を基に、
抹茶および抹茶入商品 約250アイテムの賞味期限を、商品により異なりますが
最大185日延長しました(一部商品を除く)。

循環社会への貢献

1,CHA遊学パーク内の落ち葉や刈草、品質検査等で使用したお茶を
茶園のマルチングとして活用

CHA遊学パークでは施設内の落ち葉や刈草、品質検査等で使用したお茶は廃棄せず、茶園内に敷くことでマルチングとして転用しております。

このようにすると茶園の雑草抑制、地表の保温効果などがあり茶樹の生育にとってプラスとなります。自然分解後は有機堆肥となり茶樹の養分としても活用されます。また、刈り草などのマルチングはてんとう虫に代表される益虫の住みかともなり、茶樹の病害虫を防いでくれる効果もあると言われております。

2,製品にならなかった茶葉を肥料として活用

お茶の製造過程で残った茶葉などを廃棄せず、近隣の農園へ譲渡しています。

肥料として活用いただくことで、地域の地産地消に貢献しています。

文化・産業への貢献

「福寿園・お茶の文化賞」設立への寄附

2022年6月12日、京都文化博物館にて第1回「福寿園・お茶の文化賞」の受賞式が行われました。
「福寿園・お茶の文化賞」は、弊社社長や名誉会長を務め永年にわたり茶産業、茶文化の振興に生涯を捧げられた故福井正典氏の遺志を受け継ぎ、公益財団法人京都文化財団様が、「お茶の文化」について活躍する個人や団体を表彰するものです。
故名誉会長が心から願っておられた茶業発展に向け、引き続き、京都からお茶にまつわる文化芸術が、より多彩に根強く日本や世界に波及していく活動をサポートしてまいります。

大学との共同研究――「一服のお茶」がもたらすウェルビーイング

お茶は単なる飲み物にとどまらず、人と人をつなぐ役割を担う大切な文化です。

心をこめてお茶を淹れる(点てる)、感謝していただく。
こうした「お茶を一服どうぞ」という心の交流がウェルビーイング(身体的・精神的・社会的に良好な状態)をどのように促すのか。

福寿園は2022年9月より、関西大学様と共同で研究に取組み、社会的・文化的視点でのお茶の意義を解明、発信しています。

地域社会への貢献

1, 小学校体育支援サービス「カラチャレドリル」の制作協賛

福寿園グループ・宇治の露製茶㈱は、「体育、学校スポーツ」を通じ、「自己肯定感」の高い子どもたちを育むことを目指すカラチャレ製作委員会に賛同し、教材の「カラチャレドリル2022年度版」の制作に協賛いたしました。
お茶の歴史や効能にも触れた、宇治の露のオリジナリティを織り込んだ教材で、京都府下の小学校1、2年生を対象に無償提供されています。
今回の教材では、「動」と「静」の動きを取り入れました。お茶の作法同様、両方のバランスを大切にすることで、心と体が落ち着き、お子様の心身の成長にお役立て出来れば幸いです。

2, 日本茶にふれ、親しむ活動の提供

文化としての日本茶に触れ、食への関心を育んでいただくため、
お茶に親しむ体験を数多くご提供しております。

・お茶の知識や、おいしい淹れ方に関する講義
・学校との連携授業に多数協力
・お茶にまつわる様々な体験(お茶摘み、製茶、茶道など)

3, 緑茶ティーバッグ、ペットボトルの寄贈

お茶を飲むことで、健康的な毎日を過ごしていただきたいと願い、提供させていただきました。

4, 京都市が発行する「グリーンボンド」への投資

京都市が発行するグリーンボンド(京都市令和4年度グリーンボンド5年公募公債)に投資しました。
「グリーンボンド」とは、環境改善効果を有するプロジェクトに充当先を限定した資金調達のために発行される債券です。本債券のフレームワークは、国際資本市場協会(International Capital Market Association:ICMA)が定義する「グリーンボンド原則2021」、及び「環境省グリーンボンドガイドライン2022年版」への適合性について、株式会社日本格付研究所(JCR)からセカンドオピニオンを取得しており、最上位の評価「Green1(F)」を受けています。

本債券の発行による調達資金は、京都市が取り組むSDGsの達成に資する下表のグリーン化事業に充当されます。

分類事業内容
省エネルギー省エネ改修事業(施設のLED化)
グリーンビルディング 省エネルギー環境性能に優れた市有施設の整備事業
持続可能な水資源管理 気候変動に対する適応河川整備事業